全社を挙げて大規模配送センターのDXを推進。
自動運転フォークリフト(AGF)と各種システムを導入し倉庫内作業と管理業務の効率化を実現。
サントリーロジスティクス株式会社 サントリー浦和美園配送センター 様
導入効果:作業効率
導入製品:フォークリフト、搬送システム
業種:運輸・倉庫
- 導入効果
-
- 自動運転フォークリフトと入出庫コンベヤの導入により、作業工数の大幅な削減を実現(約30%)。
- 倉庫管理システムを基点としてバース予約システム、無人受付システムが連動する仕組みを構築し、倉庫内の現場作業と管理業務の効率化を実現。
サントリーロジスティクス株式会社
執行役員 東部支社長 兼東部配車センター長
田村 智明様
労働力不足の対策として、自動化を推進
サントリーロジスティクス様は、グループ唯一の物流会社として、サントリー製品の輸送と保管を中心とした物流マネジメント事業を展開しています。「統合配車システム」による拠点間輸送を全国で行っており、輸送の効率化や運行車両の削減をはじめ、モーダル輸送によるGHG※削減など、環境保全も積極的に取り組んでいます。
2021年11月には、首都圏エリアへの更なる安定供給を目的とした、サントリー浦和美園配送センターを稼働させました。同センターを新設した際の課題について、執行役員東部支社長の田村様は、「サントリー浦和美園配送センターは、当社で最大級の規模を誇る拠点であるため、新たな倉庫スタッフを採用し、教育する必要がありました。しかし、業界全体が労働力不足の課題を抱えており、弊社も例外ではありませんでした」と話します。
対策として、自動化をはじめとするDX施策を全社方針として推進していくことを決定しました。労働力不足に対応すべく自動化機器に着目し、自動ラック、無人搬送車、自動運転フォークリフト(AGF)、コンベヤなど様々な機器を検討し、トヨタL&FのAGFとコンベヤを選択。AGFは有人作業に劣らず、荷物間の幅約100㎜の格納が正確に行える性能や、パレットの段積みが可能であることが導入の決め手となりました。
AGFとコンベヤ導入で、約30%の工数削減
同センターでは、AGF4台と入出庫コンベヤ2本の導入と併せて、倉庫管理システム(WMS)を基点としてAGF制御システムやバース予約システム、無人受付システムが連動する仕組みを構築。これにより、倉庫内の現場作業と管理業務の効率化が図られ、同時に業務の属人化も解消され、安定した組織を確立できました。
「運用設計の段階から、トヨタL&FさんとAGFの移動経路やコンベヤの位置、さらにシステム設計やセンサー連動などの細部も時間をかけて打ち合わせをしたので、円滑に運用できています。業界全体が労働力不足の課題を抱えるなか、AGFとコンベヤ連動の仕組みの効果は大きく、約30%の工数を削減できる見込みです。今後、夏場には約2,000坪の倉庫内で24時間フル稼動し、倉庫作業の一翼を担ってくれると期待しています」と田村様。
同センターは、DX施策による省人・省力化の取り組みに加え、サステナブル社会に貢献する施策も推進し、さいたま市からSDGs企業の認証を取得する予定です。「今後、当社の各拠点に横展開し、全社として生産性や物流品質の向上に努めていきたいと考えています。物流改善の豊富なノウハウをお持ちであるトヨタL&Fさんには、これからもぜひご支援をいただきたいです」と田村様は語られました。
AGF・コンベヤ・倉庫管理システムが連動する仕組みの導入で、作業・管理業務の効率化を実現。
サントリー浦和美園配送センターに導入のAGF特長