地球や人にやさしい新しい林業と農業を切り拓く
けせんプレカット事業協同組合 様
導入効果:作業効率、物流・作業品質
導入製品:フォークリフト
業種:木・紙製造
- 導入効果
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- 天然資源を活用して水素を自給自足、ランニングコストの削減を達成
- CO2などの排気ガスが出ず、地球環境と従業員への負荷低減を実現
- 農業生産用の電源や停電時の非常用電源としても活用が可能
究極のエコエネルギー、水素を活用する
けせんプレカット事業協同組合様は、80社を超える林業関係者、建設業者、工務店で構成される組合です。資材の調達から、CAD/CAMを駆使した高精度かつ効率的な加工、現場で構成材を組み立てる建方までを一貫して行っています。
2018年3月、東北エリアで初めて燃料電池フォークリフトを導入しました。専務理事の泉田様は「これからの地球環境と働く人のことを考えて、CO2をはじめとする排気ガスを出さずに作業ができる方法はないか、時間をロスせずに24時間使えるフォークリフトはないか、模索していました。また当組合では次世代技術と言われるCLT(直交集成材)の製造、バイオマス発電とその余剰電力を利用して水素の製造に取り組むことによって、新しい林業の確立をめざしています。そうしたなかで、水素を燃料とし、CO2を排出しない燃料電池フォークリフトのことを知り、私が求めていたものが登場したと思いました」と話します。
導入にあたっては、環境省への補助金申請※のための書類作成や水素製造システムの構築などもトヨタL&Fがサポート。「我々の要求一つひとつに対する懇切丁寧でスピーディーな対応は、さすが世界のトヨタL&Fさんだと思いました」と泉田様。
排出ガスはゼロ。作業環境がクリーンに
けせんプレカット事業協同組合様では、燃料電池フォークリフトの導入とあわせて、その燃料である水素を自給自足できるシステムの構築も実現しました。「誰もが得られる太陽光とこの地域に豊富にある湧水を活用しない手はありません。倉庫の屋根に太陽光パネルを設置し、そこで得られた電気で湧水を電気分解して水素をつくれるようにしました」と泉田様は話します。
燃料電池フォークリフトの導入効果については、工場におけるCO2排出量が低減。他にも「稼動中の排気ガスが一切出ないうえに、音も大変静かで従業員にやさしい作業環境を実現することができました」と泉田様。また工場長の佐藤様は「我々の作業環境下では、ディーゼル車と比べてパワーは遜色ありません」と話します。
今後、屋内で使用するフォークリフトはすべて燃料電池フォークリフトに入れ替えを検討しています。さらに将来的な人口増加に伴う食糧難を見据え、燃料電池フォークリフトをLED照明の電源として太陽光発電と併用し、365日24時間可能な農業生産の実現をめざしています。「究極のエコエネルギーと言える水素の製造と活用が各地に普及していけば、日本はもっともっと豊かな国になると思います」。最後に泉田様はそう力を込めて語りました。
水素を燃料として動く燃料電池フォークリフトを導入。従業員にやさしい作業環境を実現
太陽光と湧水の天然資源を活用して燃料の水素を製造する自給自足型のエコシステムを構築
お客さまの声
住田工場 工場長
佐藤 誠様
燃料電池フォークリフトを実際に使って一番実感しているメリットは、音が静かなことですね。CO2を一切排出しないことも地球にやさしくて素晴らしいと思います。燃料の水素の充填時間が約3分と手間がかからず、とても使いやすいです。
トヨタL&F スタッフからお客様へ
トヨタL&F岩手株式会社
三陸営業所
販売課
中瀬 貴将さん
けせんプレカット事業協同組合様は、林業を魅力のある産業として発展させていくために、自然エネルギーを活用して地球環境負荷低減を図る、また従業員が働きやすい環境を整えるなどの明確なビジョンをお持ちです。その実現を微力ながらお手伝いしたいと思い、今回、水素を燃料とし、CO2などの排気ガスが一切出ない燃料電池フォークリフトをご提案させていただきました。お客様から「思い描いていたビジョンに合致する理想の答えを出してくれたね」と言っていただけたことが一番の喜びです。これからも、あらゆるご相談に対して迅速に答えを出していきますので、すべてお任せいただければと思っています。