倉庫も、エノテカブランドの1つと考える。目指したのは、「見せる倉庫」です。
エノテカ株式会社 様
導入効果:作業効率、保管効率
導入製品:フォークリフト、保管機器
業種:通販・卸売・小売
- 導入効果
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- レイアウト変更が容易なラックで変動する在庫にもフレキシブルに対応
- 安定感抜群のリフトで高所のピッキング作業もスムーズに
目指したのは、「見せる倉庫」です
エノテカ株式会社
執行役員 高見幸二様
那須高原のふもとに建つ、ミュージアムのような半地下倉庫。ワインを「エイジング」させる巨大なワインセラーとして、ワインの輸入・販売を行うエノテカ様が2007年に完成させました。
室温15℃、湿度65%以上、完全遮光、無振動。ワインの最適環境をキープする空間には10万本が眠り、最近は、お客さまの大切なワインをお預かりする「レンタルセラー」としての価値も高まっています。
倉庫としては珍しく、ブラックでコーディネートされた洗練の空間。「エイジングがコンセプトの倉庫ですから、お客さまとのおつきあいも長くなる。安心してご利用いただける空間であることが何よりも大切です。ここはお客さまのために生まれた倉庫なのです」(エノテカ執行役員の高見幸二様)。
大きなガラス窓の向こうに広がるのは、従来のイメージを大きく変えた、まさに「見せる倉庫」です。
細部までカスタマイズ
エノテカ株式会社
物流管理部 相馬克則様
倉庫を建てるにあたって、エノテカ様が信頼を寄せたのがトヨタL&Fでした。半地下構造ゆえに多い柱をいかに避けてラックを配置するか、保管効率を上げながらもスタッフの作業性を高めるにはどうしたらよいか、季節によって大きく変動する在庫数にどう対応すべきか、図面の段階から話し合いが重ねられました。
そしてトヨタL&Fが提案したのが、量変動に伴うレイアウト変更が容易な積み重ね式の「ラムダテナー」です。高さ6メートルの空間にぴたりと納まり、最上段に納められた品も、「ハイピックリフト」でするすると昇降し、スピーディに出し入れすることができます。新型リフトを試乗したエノテカ物流管理部の相馬克則さんは「上下の動きがなめらかだし、ハンドル操作もクイックで軽やか。つねにスマートな作業を心がけていますが、ますます作業がスムーズに進められそうです」。
ラムダテナーとリフトは、エノテカカラーであるブラックに塗装し、ロゴマークも入れるスペシャルなつくり。細部までカスタマイズにこだわった倉庫は、エノテカブランドの1つとして、物流業界でも異彩を放つ存在となっています。
大震災からワインを守った倉庫
トヨタL&F栃木 古矢徹
2011年3月。那須は震度6強の揺れに襲われました。しかし、倉庫にほとんど被害はありませんでした。「そもそもラムダテナーはレイアウト変更を容易にするため、床に固定せず積み重ねるタイプとなっています。それが功を奏し、大きな揺れでも倒壊することなく、ワインを守ってくれたのです」(トヨタL&F栃木 古矢徹)。結果的に10万本のうち、わずか60本の破損にとどまりました。「あの揺れで、この程度で済んだんだと驚きました」と相馬さんは当時を振り返ります。震災後、自宅でワインを保管することに不安を覚え、エノテカのレンタルセラーを希望するお客さまが増えていることも納得できます。
すべてのワイン愛好家のために。
「FOR ALL WINE LOVERS/すべてのワイン愛好家のために」を創業時から理念に掲げているエノテカ様。世界各国の優れたワインをベストな状態でエイジングし、お客さまに安心していただける環境を提供することに、強い使命感を持っています。今後は、海外のワイン愛好家のために倉庫を展開していくこともあり得ると高見さん。「そのときは、トヨタL&Fさんと一緒に、力を合わせていければと考えています」。