24時間サービス対応を評価して自動倉庫を指名発注
導入効果
- 平置き解消で生じたスペースへ大型機械を導入し生産力増強
- 荷探し・荷繰り作業の解消により作業効率が向上し経費削減
3トン近い金型の保管スペースと取扱いに悩む
ズシンズシンと轟音を響かせるのは巨大なプレス機械。竜ヶ崎工場では主に自動車部品を生産しています。プレス工程では品目に応じて金型を使うため、次第に金型の保管数が増加。工場内には最大3t近い金型が分散して保管され、一部は平置きを余儀なくされていました。その金型を生産指示に従って機械に取り付けるまでが時間との競争。奥の方から取り出す場合は手前から順次動かさなければならず、戻す場合にも同様の手間と労力が必要になるため、ロスタイムの大きな要因になっていました。
そこで青木本部長様は以前から注目していた自動倉庫の導入を検討。海老原工場長様もトヨタL&Fのカスタマーズセンターを視察し、荷繰り作業効率化の切り札になると確信しました。当初、本社では生産設備ではない倉庫への投資に対して慎重でしたが、自動倉庫の導入によってそれまで平置きしていた金型の多くを保管でき、その跡地に懸案だった大型プレス機を設置できると判断。プレス機と自動倉庫をほぼ同時期に導入することになりました。
決め手はトヨタL&Fならではのサービス体制と提案力
自動倉庫の導入に際して海老原工場長様は「24時間稼働を前提とする当工場では、24時間対応のトラブル処理が可能なトヨタL&F以外の選択肢はなかった」と語ります。期待を担ったトヨタL&Fでは、スペースを最適に活かすレイアウト変更や横置きだった金型の縦置きへの変更、鉄製の薄型パレットの特注などを提案。その結果、計画段階では約60パレットの保管規模だったのが、最大158パレットまで可能になり、保管効率が大きく向上しました。
コスト削減などさまざまな付帯効果を確認
自動倉庫の稼働後は、金型交換に要する時間が約1/3になるなど作業工数が減少。機械の稼働率が向上して、人件費を含むコスト削減に結びつきました。青木本部長様は「一つ良くなると周りにもどんどん波及して、まさに雪だるま式に付帯効果が増している。実績は全部数値化して判定していますが、試算では約3年半で投資額を回収でき、その後は利益に転ずるはず」と評価します。 納入先からは「金型の保管がこんなに万全な工場は見たことがない」と信頼が高まるなど、PR効果も上々のようです。今後は新たな自動倉庫で製品の保管を計画するほか、環境対策の観点からフォークリフトの電動化も、これまで以上に積極的に進めていく方針です。
生産本部長 青木 俊一様
竜ヶ崎工場長 海老原 昭夫様
お客様のプロフィール
株式会社泰成工業所様
1500トン3次元トランスファープレスをはじめ関東随一のプレス設備を自負する竜ヶ崎工場。
- 住所 : 〒301-0843 茨城県竜ヶ崎市羽原町字西花輪634
- 電話 : (0297)62-4131
- ホームページ : http://www.taisei-press.co.jp/