お客様の意見をよく聞き、現場が「望む製品」を実現
導入効果
- 販売・製造が一体となった「大型推進室」の設置
- 現場を知ろうとする積極的態度
「大型」のキャビン位置は左側
原田港湾様は横浜港において50年以上にわたり、荷役・保管・輸送などの物流業務を担っています。現在は20フィート・40フィートのコンテナ貨物の取り扱いが中心で作業現場では大型フォークリフトが欠かせません。昨年、その中の1台が代替時期に。「大型については左側キャビンが前提」と千田様。キャビンを左側に設置することでフォーク先端の視認が可能、そして一般道走行時にも歩道側の安全を確認できるという理由からでした。
「ウチでOKならヨソでも大丈夫」
千田様はこんなエピソードを紹介してくれました。納車されて初めて左側キャビンに乗ったオペレータは「すごい!よく見える」と視界のよさに驚きを隠さなかったのだとか。他のオペレータたちからも好評で、「使い手が望む製品づくりが一番」と千田様。一方で「1年間トラブルもなく調子いい。今後のサポートにも期待し、まずは及第点でしょう」とやや辛口の評価。でも、「ウチでOKなら全国どこの港湾施設でも大丈夫だよ」と明言。屈託なく笑っていました。
オペレータが望む大型車の実現へ
原田港湾様では長年、左側キャビンに対応可能なメーカーの特別仕様車を使用してきました。しかし「1社に限定する気はなく、現状使用する機台のメーカーにはない技術力やサービスが他社にはあるかもしれない」という思いもあり、トヨタL&Fの大型車にも高い関心が。トヨタL&F神奈川も積極的にアプローチ。ただ「汎用品ではなくウチ専用の特別仕様の大型車でなければ」と千田様の要望はきわめて高いものでした。そこでトヨタL&F神奈川はメーカーと一体となって支援する体制を整えるために、社内に「大型推進室」を設置。原田港湾様が望む大型車製作に向けて、細部に至るまで徹底的に聞き取りを行いました。
「長年の経験から乗り手でなければわからないことが多々ある」と千田様。単にキャビンを左側に設計するだけでなく、レバーの位置や長さ、操縦したときのソフトな感触など、オペレータにとって乗りやすい、使いやすい仕様を求めました。トヨタL&F側はそれらの要望を逐一設計に反映。昨年秋、原田港湾様仕様の大型車が完成しました。
取締役港湾事業 部長 太田 勉様
「こちらの要求にお応えしたいというトヨタL&Fさん側の熱意が伝わってきた」
港湾事業部船内事業所 班長 千田 晴彦様
「設計士には現場の作業を知ってほしい」
お客様のプロフィール
原田港湾株式会社様
お洒落な街、海岸通に建つ原田港湾様の本社屋。
- 住所 : 〒231-0811 横浜市中区海岸通4丁目23番地
- 電話 : (045)201-3391(代)
- ホームページ : http://www.harada-kouwan.co.jp/