パートナーシップで実現した清掃・安全な機内食工場
導入効果
- 航空会社22社ごとに異なる食器を一元管理。
- 便単位出荷が簡単に。
1日最大15000食の製造が可能
名古屋エアケータリング様は、今年2月に開港した中部国際空港内の新工場で1日平均8000食の機内食を調製しています。現在海外29都市302便/週(2005年夏ダイヤ)が就航。今後仮にチャーター便や人気路線の増便が計画されれば、それに伴って機内食需要が増大することは確実です。
「15000食まで対応できる設備を整えているので心配ありません」と小澤室長様。移転する前の名古屋空港時代には人海戦術で1日最大8500食を調製していたそうで「それに比べれば現在は限りなく理想の姿に近いですよ」とのこと。
660種の食器を航空会社ごとに一元管理
名古屋空港では食器の在庫管理を担当者が航空会社ごとに帳面で行なっていました。そのため、「在庫管理のための集計に手間取ったり、求める食器を集めるのに人手と時間がかかっていました」と言います。
こうした反省を踏まえ新工場稼動にあたっては、トヨタL&Fと力を合わせ「理想形」を追求。自動倉庫の導入をいち早く決定しました。これにより航空会社22社、食器の種類約660種、58万点にも及ぶ各種食器類を自動倉庫で一元管理。パソコン上でどこに何があるか一目でわかるばかりか、誰にでも必要な食器が取り出せるため、出発便単位の在庫管理が正確になりました。また、「料理を盛り付けた後の飛行機への出荷も簡単になった」そうです。
両者の試行錯誤により細部まで改良
名古屋エアケータリング様とトヨタL&Fは、食の「安全」「衛生」面においてさまざまな工夫を凝らしています。たとえば万一の場合を考えてカートがパレットから落ちることのないように独自仕様に設計。あるいは食器を詰めていたバスケットをバケットに換え、重量を従来の30kgから20kgに減らし、作業者にも機械にも負担を軽減するなど、細部に至る改良を行いました。
「新しい空港での作業にも慣れ、これから真価を発揮しますよ」と小澤室長様は自信をのぞかせます。
取締役 品質保証室長 小澤 伸一(こざわしんいち)様
「導入前にトヨタL&Fさんの高浜工場へ行きテストを行ない、最初から良好な協力関係が得られた」
セット部ドライセット課 青井 義敬(あおいよしたか)様
「航空会社ごとの食器管理と盛り付け前のドライセット管理を行なっています」
お客様のプロフィール
名古屋エアケータリング株式会社様
社屋の背面が駐機場に隣接し、2階ドックから機内食を積み出せる。
- 住所 : 〒479-0881 愛知県常滑市セントレア1丁目1番
- 電話 : (0569)38-7900(代)