補給部品の一元管理で、国内外への即納体制を強化
導入効果
- 在庫管理システムによる補給部品の一元管理化
- 国内外への補給部品と修理品の納期短縮
- 作業効率の向上と省人化
自動倉庫を軸に24時間出荷と一元修理に対応
工作機械最大手のヤマザキマザック様では、それまで国内3工場に分散していたスピンドル(主軸)生産と修理を美濃加茂市の第二製作所へ集約するとともに、24時間365日体制で全世界へ出荷対応できる「WPC(ワールドパーツセンター)」を同所へ開設しました。WPCは10年後の予測需要にも対応できる部品管理能力を持ち、自動倉庫「ラックソーターP」や小型自動倉庫を在庫管理システムT- WINS LSで管理しています。また、棟内にはスピンドルの修理工場が併設され、自動倉庫に保管した補修部品を活用して、速やかな修理と部品交換が可能になりました。トヨタL&FはWPCの中枢となる自動倉庫の建設にあたり、3社競合のコンペティションに参加。導入決定に至りました。
システムも含め提案を総合的に判断して採用
WPCの計画段階から関わってきた薮様は、選定に際してサービス体制やシステムの安定性を重視したと語ります。
「各工場で対応していた部品補給と修理を一元化するわけですから、運営管理が非常に重要になります。その点、トヨタL&Fは当社への導入実績から安心感があり、サービス網の充実や、システム面での信頼性も以前から理解していました。トヨタL&Fの高浜工場を見学した際に、女性が自動倉庫を自由自在に操作していたことや、入出庫しやすいレイアウトを提案された点なども決め手になりました」
「当初に想定した以上の効果」と高く評価
WPCの本格稼働は08年春から。管理にあたる日比野様は、自動倉庫の機能について「予想外だった」と評します。
「スタッカークレーンの効率、海外拠点と共通のバーコードシステムが大幅な納期短縮やトレーサビリティに寄与する点など想像以上に効果が大きいのに驚きました」
今後の課題は、「工場での部品欠品を未然に防ぐための予測在庫の精度を追求すること」と日比野様。WPCなどを擁して最先端を自負する同製作所へは、国内外からの視察希望が引きも切らないということです。
ワールドパーツセンター 次長 薮 卓二様
ワールドカスタマーサポート課 課長 日比野 力様
お客様のプロフィール
ヤマザキマザック株式会社 品質CS本部ワールドパーツセンター様
国内外へ部品を供給する「ワールドパーツセンター」。
- 住所 : 〒505-0009 岐阜県美濃加茂市蜂屋町矢田1-2
- 電話 : (0574)24-1121
- ホームページ : http://www.mazak.com/