現場調査に基づく提案を導入し、トータルコストを低減
導入効果
- 17台のフォークリフトが14台に。
- 中古車を新車に替えてメンテナンス費用が大幅削減。
- 改善意識が社員に浸透。
5社に「コスト低減提案」を依頼
桂川精螺製作所様は1938年創業以来、塑性加工技術によるボルト、ナット、ねじ類を製造。国内3工場と上海工場が稼動しており、製品の多くがお客様仕様の特殊部品のため受注生産方式での製造が特色です。バブル期の受注増大により、原材料の取扱量も増加。それに対応するために中古フォークリフトを増やしました。現在、安定的に受注が推移する中、機台のメンテナンス費用だけでも大きな負担に。そこでメーカー 5社に対して機台のコスト低減を目標とした提案を依頼しました。
社員にもコスト意識が根づく
以前は低速の他社機台が1、2階を行き来していたため作業は非効率でした。そこで提案内容に基づき、慣例的にフォークリフトを部署ごとの所有としていた意識を改め、各機台のムダな動きをなくすことなどで本社工場だけで3台を削減。またトヨタL&Fの実施した「安全講習会」、「トヨタ生産方式講習会」やQCサークルを通じ、初心に戻って安全操作、作業改善などを徹底して行いました。それらの結果、トータルコスト低減を達成し、さらに改善意識も社員一人ひとりに浸透。「私は事務方の人間ですが『現場を知る』ことが大切」と大嶌様も認識を新たにされていました。
社長様の助言は「現場を知る会社に」
5社の中でトヨタL&Fだけが提案の前に「現場を見せてほしい」と申し入れてきました。その後、4人のスタッフが3日間かけてフォークリフト1台ごとの動きをつぶさに調べていったとのこと。
各社の提案内容は「初期費用の低減のみを図る中古リフトのレンタル」や「価格を大幅値引きしただけの内容」のものなどさまざまでした。なかでも本社工場で稼動しているフォークリフト17台中の3台を削減でき、メンテナンス費のかさむ中古車を新車に替えるという、長期的視点に立ったトヨタL&F案が「最も現実的」と判断。また、社長様の「現場を一番よく知っている会社の案を採用すべき」の助言もあり、トヨタL&Fに決まりました。
企画室 大嶌 達士郎様
「外部の方に現場を見てもらったおかげで、新たな課題に気づくことができました。」
お客様のプロフィール
株式会社桂川精螺製作所様
昭和初期建設の趣を現代に伝える本社工場。
- 住所 : 〒146-8522 東京都大田区矢口3丁目24-1
- 電話 : (03)3759-1111(大代表)
- ホームページ : http://www.katsuragawa-seira.com/