船内で自在に活躍する特別仕様車
導入効果
- オペレータの負担軽減
- 荷役作業のスピードアップ
沖縄の物資輸送を担う
鹿児島荷役海陸運輸様は、西日本で海運を中心に総合物流サービスを展開しています。特に沖縄への貨物については沖縄に入る物流量全体の25%を占めるとのこと。「1時間でも早く商品を届けたい」という荷主のニーズに応えるため4年前に、最速20ノットの RORO(※ローロー)船『うりずん21』を建造。海上輸送の高速化を図りました。
「より早く荷主様の商品を届けるためには、荷役作業の効率化も図らなければいけない」と石谷次長様。「天井の低い船内で自由に操作できるフォークリフトが必要だ」と判断し、メーカー数社に特別仕様車の設計を依頼しました。
※Roll on Roll offの略で、「乗り込んで降ろす」の意味。主にクレーン設備のない港湾で真価を発揮し、直接トラックやフォークリフトがコンテナや貨物を搬出入できる船。「うりずん」とは沖縄の言葉で豊作をもたらす南風の意味。
現場の声をカタチに
鹿児島荷役海陸運輸様がメーカー各社に出した要望項目は、(※)「マスト全高が4メートル以下で3メートルまで荷役可能であること」、「視界が良好であること」などをはじめ、多岐にわたりました。
「トヨタL&Fだけが『やります』と熱意ある回答をしてきたのでお願いすることにした」と石谷次長様。
トヨタL&Fは、現場を何度も訪れて作業を見学し、オペレータからも要望を聞き、設計にとりかかりました。
※通常のフルフリーマストの場合、揚高3mでマスト全高は約4.5m。
使用して違いを実感
この日も沖縄へ向けて『うりずん21』での荷役作業が行なわれていました。
「当初は使い慣れた他社製のフォークリフトを運転していたオペレータも、船内の天井を気にせずに仕事できることがわかってからは、皆『こっちの方がいい』と言っています。これに代えてからは荷役作業も随分はかどるようになりました」と現場で指揮をとる成相総監督様。
鹿児島荷役海陸運輸様は、RORO船と迅速な荷役作業で、荷主の求める海上輸送の高速化に応えています。
港運事業部 次長 石谷 達郎様
「トヨタL&Fのアフターサービスの良さもお願いした理由の1つです」
港運事業部 総監督 成相 三樹夫様
お客様のプロフィール
鹿児島荷役海陸運輸株式会社様
鹿児島荷役海陸運輸様所有船舶の1隻、『うりずん21』の入港。
- 住所 : 〒892-0132 鹿児島市七ツ島1丁目79番地
- 電話 : (099)263-0289(代)
- ホームページ : http://www.kaniyaku.co.jp/