「統括管理」で20数社を束ね、新流通センターを構築
導入効果
- ローコストオペレーションの実現
- 明確な役割分担
新流通センターの開設が急務に
岩渕薬品様は千葉県内を中心に国公立病院、民間の総合病院、調剤薬局などへ医薬品や医療用機械器具の卸販売を行なっています。医薬品業界では医薬分業や薬価改定が推し進められ、販売価格競争が激化。利益率の低下を防ぐには、物流のさらなるローコストオペレーションの実現が求められていました。平成7年に立ち上げた流通センターの機能はほぼ限界。新しい場所での新しい流通センターの開設が急務でした。その計画から完成に至るまですべてにわたり陣頭指揮を執られたのは古田様。建設、物流、情報などに精通した古田様は「同じ目標に向かって真剣に取り組んでくれる相手でなければ組まない」と考えていました。
意思統一を図るために討論合宿
トヨタL&Fとはカスタマーズセンター見学の後、新流通センター構築のために議論を重ね、トータル コンストラクション マネジメント方式で臨むこととしました。具体的には岩渕薬品様がコンセプトや運営方針を明確にし、トヨタL&Fが建屋の設計・建築、物流機器・情報システムの検討・導入まですべてを統括管理するというものです。この方法のメリットは責任の一元化とトータルコストダウンが見込める点にあります。最終的に絞り込まれた協力会社は20数社。古田様は新流通センター構築に関わるすべての会社が結束するために、蓼科で3日間の合宿を実施。23人が集まりました。「徹底した討論を行ない、疲れたら眠り、また討論するというハードなもの」だったとのこと。その結果、一つのプロジェクトチームとして信頼関係を築くことができ、意思統一が図られていきました。
100%の満足度はありえない
センター稼動後、以前より5名少ない人員で40%増の件数を出荷。トレーサビリティや検品の精度もさらに高くなり、先進の流通センターが実現しました。しかし、「確かに望むセンターはできたが100%の満足度はあり得ない。昨日の目標は今日の標準となるように、目標は常に高くなるのだから」と古田様。常に高い目標を掲げ、決して妥協しない姿勢がうかがえます。最後に柔らかな表情でこう結びました。「効果を上げるのは私たちの今後の取り組みにかかっているんですよ」と。
取締役 部長 古田 宣衛様
「良きパートナーにめぐりあえた気持ちでいっぱいです」
お客様のプロフィール
岩淵薬品株式会社様
広々とした敷地内に建てられた新社屋と流通センタートラックターミナル。
- 住所 : 〒284-0033 千葉県四街道市鷹の台1丁目5番地
- 電話 : (043)236-6601